オフィシャルブログ

解体工事の工程と流れ ~施工の一連のプロセス~

皆さんこんにちは!

 

千葉県松戸市を拠点に大小を問わないマンション・店舗・ビルといった現場で、
新築・改修・解体工事に伴う斫り工事を手掛けている

株式会社飯島工業、更新担当の富山です。

 

 

【第3回】解体工事雑学講座

テーマ:解体工事の工程と流れ ~施工の一連のプロセス~

第3回の解体工事雑学講座では、「解体工事がどのような工程で進むのか?」を徹底解説します。


解体工事は、単に建物を壊すだけの作業ではありません。

安全性や周辺環境への配慮、そして法令遵守など、多くの工程と注意点が詰まっています。

今回は、解体工事の準備から完了までの流れを順を追って、分かりやすくご紹介します。


✅ 解体工事の主な流れ

 

① 現地調査と工事計画の作成

 

最初のステップは「現地調査」です。


建物の構造、材質、築年数だけでなく、周囲の環境や道路状況、隣接する建物との距離などを入念に確認します。
この調査によって、

  • どの解体工法を採用するか

  • 使用する重機の種類やサイズ

  • 粉塵・騒音対策の方法

  • 廃材の搬出ルート
    など、工事計画が具体的に決まります。

さらに、アスベスト(石綿)調査も義務化されており、有害物質が見つかった場合には適切な除去手続きが必要です。


② 近隣への挨拶と法的手続き

 

工事前には、近隣住民への説明・挨拶が欠かせません。


解体は騒音や振動が発生するため、事前に工期や対策を説明しておくことで、トラブルを防ぎます。

また、建設リサイクル法に基づく届出や、道路使用許可申請などの行政手続きも必要です。
こうした段取りが整って初めて、本格的な工事に入ることができます。


③ 仮設工事と養生設置

 

解体前に行う大事な工程が「仮設工事」。


工事現場の周囲に、

  • 養生シート(粉塵が飛び散らないように)

  • 防音パネル(騒音の軽減)

  • 足場やバリケード(作業員と歩行者の安全確保)
    を設置します。

この段階で、電気・ガス・水道の停止作業も完了させます。これを怠ると感電や漏水事故の原因になるため、非常に重要なポイントです。


④ 解体作業の開始

 

いよいよ解体スタートです!


作業は、建物の構造や立地条件によって異なりますが、基本的な流れは次のとおりです。

  • 内部の設備や建具の撤去

  • 手作業による壁や天井の解体

  • 重機による外壁や骨組みの解体

ここで大切なのは、**「上から下へ」**という原則。
屋根 → 外壁 → 柱 → 基礎の順に崩すことで、建物の倒壊リスクを最小限にします。


⑤ 分別と廃材の処理

 

解体後に残るのは大量の廃材。


しかし、廃材はゴミではなく「資源」です。

  • 鉄骨・鉄筋 → 製鉄所へ再利用

  • 木材 → チップや燃料へ

  • コンクリート → 砕いて再生骨材へ

近年はリサイクル率が95%以上を目指す取り組みも進んでおり、環境負荷を減らす努力が欠かせません。


⑥ 整地と工事の完了

 

解体と廃材処理が終わったら、敷地をきれいに整地します。


次の建築や土地活用のために、地盤を平らにし、地中のゴミや埋設物を撤去しておくことが重要です。

最後に、工事完了報告書やマニフェスト(廃棄物管理書類)の提出を行い、すべての工程が完了します。


✅ まとめ:解体は“壊す”ではなく“未来の準備”

 

解体工事は、ただ壊すだけではありません。


安全・環境・次のステップを考えたうえで、一つひとつの工程を丁寧に進める必要があります。

「解体工事を検討している」「リフォームや建て替えをしたい」という方は、ぜひこの流れを知っておくと安心です!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社飯島工業では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

千葉県松戸市を拠点に大小を問わないマンション・店舗・ビルといった現場で、
新築・改修・解体工事に伴う斫り工事を手掛けております。

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

 

詳しくはこちらから!

 

apple-touch-icon.png